今日は、Firefoxストラップの企画が立ち上がってから実際に形になるまでの流れを簡単にご紹介します。
Firefoxのノベルティグッズやその他のグッズは基本的にMozilla Corporationで作られているのですが、Mozilla Japanからも何か日本国内向けにオリジナルのグッズを作りたいという思いがかねてよりありました。そこで選んだのが、日本ではグッズの一つとしてメジャーな、携帯用ストラップでした。
まず最初に、大まかにどんな仕様にするかを検討します。マスコット部分のデザインや機能をどうするかについて、ロゴをかたどったレリーフ状のものや、円形の画面クリーナーの表にロゴを印刷したものなど、いくつかのアイデアがでました。
また、素材についても、重厚感のある金属製にするか、透明感のあるプラスチックにするかなど、検討を行います。
色々考えた結果、ある程度の存在感を示すために立体感のあるレリーフ状のマスコットにして、素材は携帯電話本体を傷つけないような軟質素材を使う、という仕様にすることに決まりました。また、ストラップ部は光沢のあるナイロンで、形崩れしにくいものにすることにしました。
次に、製造業者に出来上がりのイメージを伝えるためのイメージ画像を作成します。
なお、このイメージ画像は、最終的な製品ができあがるまでの間、フォクすけのネーミングコンテストや雑誌の読者プレゼントなどで写真が必要な場面においても、写真の代わりとして使われました。
こうして伝えたイメージを元に、製造業者で最初の試作品(トライ1)が作られます。今回は業者が頑張ってくれて、かなりイメージ画像に近い形の物ができました。
Firefoxのロゴマークはカラフルなものですが、携帯用の立体のマスコットにする場合、使える色数は限られてきます。そのため、この段階で業者の手によって、ロゴマークのデザインがある程度簡略化されたものになっています。なお、ここでの配色は仮の物で、どの部分を何色にするかという指定もまだ行われていません。
正式な配色を伝えるために、世界共通で使われている色指定のための規格の一つであるPANTONEの色番号で、それぞれの部分を何色にするかを指定します。
また、この時同時に、ストラップ部分の色や文字のデザインも作成しました。
こうして出来上がってきたのが、次の試作品(トライ2)です。
この試作品の実物を見ながらさらに色を指定し直して、最終的な完成品ができあがりました。
以上、グッズの製作プロセスを簡単に紹介させていただきましたが、いかがでしょう? 普段なら見過ごしてしまうようなこんな小さな製品も、いくつものステップを経て作られているということを、改めて実 感していただければ幸いです。